映画「鹿の國」・修学院離宮

大津市

地図

以前から気になっていた諏訪大社のドキュメンタリー映画が上映されるということで、観に行ってきました。

鹿の國

9:55

京都シネマ 四条烏丸下ル西側COCON烏丸3F

監督:弘 理子 プロデューサー:北村皆雄

内容

諏訪大社では年間200以上の例祭が行われます。

その中で、中世までは行われていて、現在は途絶えている「御室神事」を残っている文献をもとに、再現したドキュメンタリーです。

そこに加えて1年間の諏訪大社の神事も紹介されています。

御室(みむろ)神事

雪に覆われた厳冬の3ヶ月間、神域の地下の穴蔵に籠められた生き神の少年・大祝の前で繰り広げられる芸能が再現されました。

神官が歌い舞い、演じて笑いながら祝宴が繰り広げられます。

秋の実りを神に捧げ感謝し、春に備えるのでしょうか?

諏訪大社(信濃國一之宮)

諏訪湖周辺に四社に分かれて鎮座する神社です。

御祭神

上社 本宮      建御名方神 (たけみなかたのかみ)

   前宮      八坂刀売神(やさかとめのかみ)=建御名方神の妻

下社 春宮・秋宮   建御名方神 八坂刀売神 八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)

出雲の国譲り

『古事記』によると天照大神の使者・建御雷神(たけみかずちのかみ)に国を譲れと強要され、大国主命と息子・事代主は承諾しますが、事代主の弟・建御名方神は「力ずくで奪ってみろ」と反抗しました。

しかし、建御名方神は大敗し諏訪湖のほとりまで逃走しますが、建御雷神にこの地で追いつかれ、『葦原中国をお譲りし、自分はこの諏訪を一歩も出ないので助けて下さい』と命乞いしました。

大祝(おおほうり)

古代から諏訪明神の依代・生き神様として諏訪社の頂点に位置した神職です。

明治維新により、神職の世襲制度が廃止されるまで世襲により引き継がれていました。

ミシャクジ神

諏訪地方の土着の神ですが、正確なことはわからないようです。

神長官守谷氏邸(神長官守谷資料館)内にある御頭御社宮司総社などの御祭神です。

しかし、諏訪大社・上社の神事では重要な存在のようです。

御頭祭

4月に行われ、江戸時代までは75頭分の鹿の首と共に様々な食物が捧げられます。

大祝を依代に精霊・ミシャクジ神を降ろし、土地の豊穣を祈るお祭りのようです。

この地域は狩猟文化が続き、江戸時代の生類憐みの令を物ともせず、「鹿食免」という免罪符を発行し、肉食が許されていました。

建御雷神

出雲の国譲りを強要した、建御雷神は茨城県の鹿島神宮奈良の春日大社の御祭神ですが、鹿が神の使いとして、大切にされている事と相反しているのも皮肉な感じです。

御柱祭

この他、諏訪大社には御柱祭、蛙狩神事、耳裂鹿、御神渡など謎の多い神事や現象がたくさんあり、興味深いドキュメンタリー映画でした。

ランチ

12:20

老香港酒家京都

COCON烏丸地下1階

香港式飲茶ランチ ¥2,166

ピータン粥又は香港麺の汁そばから選べました。悩みましたが、今回は汁そばに。

種類が豊富で、満腹になりました。

デザートも柑橘系でさっぱりしていました。

映画の半券があると10%オフになります。

修学院離宮

明暦元年(1655年)から2年かけて第108代・後水尾天皇によって造営された山荘です。

通常、事前申し込みが必要ですが、寒い時期で平日だったため、定員に達していなかったので、当日受付分で入場できました。

宮内庁の方の案内付きで無料です。所要時間は約1時間半程です。

アクセス

叡山電鉄 修学院駅から徒歩20分

市バス 修学院離宮道から徒歩15分

京都市営地下鉄 烏丸線 松ヶ崎駅から徒歩30分

広大な敷地

15:00

54万5千平方メートルという総面積で、庭園と共に田畑もそのままの状態で、借景を維持する為周囲の山まで、購入されています。

下離宮

寿月観

寿月観の扁額は後水尾上皇の宸筆です。

襖絵や建築の年代など詳しい解説もしていただけます。

中離宮

楽只軒

光子内親王の為の最初の建物です。

狩野探信(探幽の子)作の竜田川の紅葉が描かれています。

客殿

楽只軒とは階段で繋がっています。

上離宮

隣雲亭

かなり歩くので、歩きやすい靴がオススメです。

夏場は厳しそうです。

土橋

楓橋

 

浴龍池

かなりの高台に大きな人口の池が作られていて、驚きです。

後水尾天皇(1596〜1680)

第107代・後陽成天皇の第三皇子。母は藤原前子。1612年16歳で即位。

幕府の「禁中並公家諸法度」

2代将軍・秀忠の息女・和子の強引な入内、その子を皇嗣とするため他の皇子の密殺事件

紫衣事件

春日局の面会強要事件などが続き、憤怒が爆発した天皇は、1629年和子所生の明正天皇に報復的な譲位をしました。この事により、久く絶えていた女帝が復活しました。

院政

譲位後も、実権は後水尾上皇にあり、第112代・霊元天皇の在位途中まで院政を続けました。

しかし、文人としても一流で、修学院離宮の造営に並々ならぬ意欲を燃やしました。

京都の実相院門跡にある上皇の『忍』という書は有名で当時の上皇の心境を表しています。

夕食

18:40

白木屋

京都市下京区東洞院通塩小路下ル セレマビル4階

ビールと枝豆で乾杯!

かなり久しぶりの白木屋さん。

色々注文しましたが、とってもリーズナブルで1人¥2,500位でした。

どの料理も美味しく、満足です。

この日もたくさん歩いたので、罪悪感なくビールとワインを楽しみました。

小川珈琲

20:05

京都市下京区塩小路通東入 法華クラブ京都1階

夕食後、カフェラテ¥750を飲みながら次回の相談など。

コメント

タイトルとURLをコピーしました