日吉大社・日吉東照宮・慈眼堂 

大津市

山王総本宮 日吉大社

御由緒

およそ2100年前の崇神天皇七年に創祀された、全国3800余の分霊社(日吉、日枝、山王神社)の総本宮です。

平安京の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として、また伝教大師が比叡山に延暦寺を開いてよりは天台宗の護法神として今日に至ります。

境内には、摂社・末社が多く、「山王二一社」、さらに境内87社の末社を加えて、「山王百八社」と称されています。

その他、魔除けの象徴として、神猿(まさる)と呼ばれる猿が祀られ、「魔が去る、何よりも勝る」に因んで大切にされてきました。本物のお猿さんもいました。

中世には織田信長の焼き討ちによって、以前の建造物等全て灰燼に帰してしまいましたがその後の復興により、今日の姿になっています。

御神徳

方除け・厄除・縁結び・家内安全・夫婦和合・商売繁盛

山王鳥居

神仏習合の信仰を表す独特の形。「合掌鳥居」とも呼ばれています。

上の三角部分が珍しいそうです。

拝観

入苑協賛料 大人300円 小人150円

アクセス JR湖西線「比叡山坂本」駅より徒歩20分

日吉大社の参道はずっと上り坂です。

京阪石山坂本線「坂本比叡山口」駅より徒歩10分

ここも上り坂ですが、両側に穴太積みの石垣に囲まれた里坊があり、景色を楽しみながら登れます。

東本宮

御祭神 大山咋神(おおやまくいのかみ)

もともとこの地に祀られていた地主神です。

東本宮殿(国宝)

木立の中にたくさんの社が点在し、静かな神様の空間が広がっていて、とても心が休まる場所でした。

 

参拝順序は西本宮の方からの方が正しいのかもしれませんが、今回は八王子山へ登りたかったので、東本宮から参拝しました。

御朱印¥300

東本宮御朱印

※西本宮でもご朱印がいただけます。

八王子山

金の巌(こがねのおおいわ)牛尾宮と三宮宮の間に立つ高さ10mの巨石で、日吉大社の始まりの場所とされています。

牛尾宮 八王子宮ともいい、大山咋神の荒魂を祀る。文禄四年(1595年)造営。

三宮宮  鴨玉依姫神の荒魂を祀る。慶長四年(1599年)の造営。

標高381m

受付で登口をお尋ねしたところ、場所と一緒に、先に幼稚園児たちが登って行ったという情報も。

日頃の運動不足のせいで、かなりきつかったです。下山してくる園児達とすれ違いましたが、元気いっぱいでした。

しかし、金の巌の厳かな佇まいに、心が穏やかに。登って良かったと思いました。

上り所要時間約30分。下り約20分です。

石がゴロゴロして、滑りやすい箇所も多いので歩きやすい靴で登って下さい。

西本宮

御祭神 大己貴神(おおなむちのかみ)

後から祀られた国家神的な神様です。

西本宮楼門 (重要文化財)よく見ると軒下の四隅の木造のお猿さんが楼門を守っています。

西本宮殿(国宝)天正一四年(1586年)造営。「日吉造」という独特の形で、床下にはかつて仏事を営んだ

「下殿」と呼ばれる部屋があるそうです。

日吉東照宮(重要文化財)

日吉大社入口の鳥居から歩いて約10分。ケーブル乗り場の左側を少し登った所です。

内部拝観は土日祝の10:00〜16:00

日光東照宮のヒナ型として造られたそうです。

寛永十一年(1634年)天海僧正による造営。

残念ながら、平日なので中に入れませんでした。

慈眼堂 (恵日院)

寛永二一年(1644年)徳川家光が慈眼大師天海の廟所として建立。

堂の左側に並ぶたくさんの大きく、立派な供養塔(桓武天皇・後水尾天皇など)が建っています。

歴代座主の廟塔も並んでいます。

日吉東照宮の参道を下ってくると、左手すぐにありました。大きく看板などは出ていないので、見落としそうですが。

滋賀院門跡に隣接しています。

天海僧正

天海僧正は、京都南禅寺の金地院崇伝と並ぶ家康の顧問で、家康の頭脳といわれた人物です。

家康・秀忠・家光の3代の将軍に仕え、延暦寺の復興にも尽力しました。

延暦寺の国宝殿に天海僧正の鎧兜が展示されていましたが、前建て部分がものすごく大きかったです。

お坊さんに鎧兜は戦国時代では当たり前のことだったんでしょうか。

 

天海僧正は実は明智光秀ではと言われるのも、うなずけるような。どちらも坂本に縁が深いですよね。

以前、二人の筆跡鑑定をされた方が、別人とおっしゃっていましたが、ロマンを感じます。

本家鶴喜そば

アクセス 京阪石山坂本線 「坂本」駅下車1分/坂本4丁目交差点より南へ2軒目

角にあるお隣の日吉そばも美味しいですが、別のお店です。

営業時間 11:00〜16:00(L.O.15:30)

平日でも開店前から列が出来ていました。

定休日  第三金曜日・元日(1月、6月は第3木・金休み、8月、11月は無休)

享保年間(1716〜36年)に鶴屋喜八が創業したそうです。

冷そば定食¥1,060(税込)

とろりとした蕎麦湯がまろやかで美味しかったです。

 

※価格は2021年11月現在のものです。変更になっている場合がありますがご了承下さい。

地図

11月第2週目でしたが、晴れのち雲、最高気温19℃で、観光日和でした。

境内には約3,000本のもみじがあり、滋賀県屈指の紅葉の名所となっています。

現在は紅葉は始まったばかりですので、境内中が真っ赤に染まる光景は、まだ見ることが出来ませんでした。

坂本の里坊

坂本にはこの他にも神社仏閣が多数あり、なかなか1日では周りきれないので、後日また訪れたいと思います。

比叡山での修行生活を終えた老僧が里坊を賜わり、坂本には今も50余の里坊があります。

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