比叡山延暦寺 <横川・西塔・東塔>

大津市

 

下界は9月末でも暑い日が続いています。

そこで、涼しいであろう比叡山延暦寺にお参りに行きました。

京阪大津京駅

10:00

比叡山・大津線きっぷ ¥3,000 を購入

<京阪電車>京津線・石山坂本線

<江若交通>比叡山坂本駅〜ケーブル坂本駅

<坂本ケーブル>ケーブル坂本〜ケーブル延暦寺

<比叡山内シャトルバス>比叡山頂〜横川

1日、乗り降り自由です。

京阪 坂本比叡山口

10:25

日吉大社参道

緩やかな坂道ですが、割と距離があります。

春は桜、秋は紅葉。この日は彼岸花が楽しめました。

ケーブル坂本駅

スタンプラリー

2025年4月19日〜12月7日

久しぶりにスタンプラリー、頑張ってみました。

①蟻が滝

最澄と大蛇に化けた大蟻の伝説です。

10:40

日本最長2025mのケーブルカーです。

希望しないと停車しませんが、途中に2駅あり、その1つの「もたて山駅」の付近には平安の歌人・紀貫之のお墓があるそうです。

ケーブル延暦寺駅

②蕎麦喰い木像

親鸞の自作の仏像が身代わりを務めた伝説です。

この鳥居を下っていくと無動寺がありその近くの大乗院にその仏像は奉安されているそうです。

地図で見る限り、そのエリアだけで1日かかりそうなので、今回は断念しました。

山頂は爽やかで、気持ちが良かったです。

延暦寺

延暦寺というお堂はなく、お山全体の総称になります。

東塔(とうどう)・西塔(さいとう)・横川(よかわ)の三塔に分かれ、根本中堂・釈迦堂・横川中堂の3つの本堂があります。

東塔地域

諸堂巡拝券 ¥1,000 → ¥800

京阪のチケットで¥200引きになりました。

ランチ

11:40

鶴喜そば

巡拝受付を入ってすぐの萬拝堂の隣のお店です。

食後はバスでケーブルから一番離れている横川へ向かうので、軽めの食事で少し急いで食べました。

ゆばそば ¥930

門前そば ¥900

横川地域

12:20

延暦寺三塔の中で、一番北エリアにあります。

慈覚大師・円仁によって開かれました。

箸塚弁財天

まずは水の神様にお参りしました。

横川中堂(首りゅう厳院)

12:30

横川の中心となる建物で、創建は嘉祥元年(848年)慈覚大師・円仁が創建しました。

昭和17年に落雷で焼失し、昭和46年に復元されました。

慈覚大師・円仁(794〜864年)第3代天台座主

下野国の出身で、最澄の弟子の中で最も信頼されていました。

2度の渡航失敗後、3度目にして最後の遣唐使として唐に留学し、苦難の連続の9年6ヶ月後多くの経典を持ち帰り、日本の密教の発展に寄与しました。

鐘楼

こちらは自由に鐘を打つ事が出来ます。

元三大師堂

③角大師

疫病から人々を救う為、大きな鏡に自分を写し疫病退散と念じると、そこには骨ばかりの恐ろしい鬼の姿が写し出されました。その姿を木版画のお札にし、人々を災厄から守りました。

元三大師・良源(912〜985年)

第18生天台座主。宗祖・最澄を凌ぐ程の信仰を集めました。

角大師以外にも異名を持つ良源さん。

<豆大師>

天皇家や藤原摂関家からもあつく帰依され、宮中でも度々修法を行いましたが、大変な美男子でもあった為、女官に言い寄られないように豆粒のような小さな姿になって参内したという伝説も残っています。

豆=魔滅 とも書かれていました。

恵心堂

恵心僧都・源信(942~1017年)

お盆に訪れた来迎寺でも修行しました。

聖衆来迎寺・大津市坂本

元三大師・良源の弟子です。

 

横川僧都

『源氏物語』に登場する横川の僧都のモデルともされています。

横川エリアはかなり広いので、今回は全て回ることが出来ませんでした。

他にも慈覚大師・円仁、親鸞、日蓮、道元などの修行の地など縁の場所があるので、また訪れたいです。

峰道レストラン

13:35

④魑魅魍魎 狩籠の丘

最澄が都の北東にいた魔物を狩り、大きな三つの石を用いて封じ込めた比叡山の中でも最も危険かつ強烈な魔所とされ、比叡の回峰行者は今もなお、その場所で経を唱え供養することを定められています。

仏教が伝来する前から霊山として崇められていた比叡山なので、土着の神を信仰していた人々が魔物や鬼として伝えられたようです。

ソフトクリーム ¥500

琵琶湖の奥に三上山が見えます。

伝教大師・最澄の銅像

西塔地域

14:00

箕淵弁財天

横川の箸塚弁財天と並んで、比叡山三大弁財天の一つです。

もう一つは無動寺谷の弁天堂です。かなりの谷底のようで参拝には覚悟がいるようです。

にない堂

左の常行堂と右の法華堂は同じ形で、渡り廊下でつながれています。

常行堂は阿弥陀経を法華堂は法華経をそれぞれ読経し、修行する道場です。

この日も常行堂で読経が行われていました。

 

⑤弁慶のにない堂

怪力の弁慶がこの渡り廊下を天秤棒にしてふたつの堂を担いだとの伝説があります。

瑠璃堂 (重要文化財 室町時代後期)

御本尊 薬師瑠璃光如来

釈迦堂 (重要文化財 鎌倉時代)

信長の焼き討ち後、豊臣秀吉が大津の園城寺(三井寺)の金堂を移築したものです。

比叡山内で現存最古の建物です。

浄土院 (重要文化財)

伝教大師・最澄(767~822年)の御廟です。

最も神聖な空気を感じました。

西塔から東塔へ

徒歩で10分程でした。

東塔

今回は東塔エリアはほとんど回れませんでした。

大講堂

15:25

⑥なすび婆(なすび色の顔をした老婆の妖怪)

若い頃は宮中で女官として仕えていましたが、人を殺めた為、地獄へ落とされました。しかし仏の慈悲により、心は比叡山に住むことを許されました。

その仏恩に報いる為、比叡山焼き討ちの際には、大講堂の鐘楼の鐘をついて、危険を知らせたそうです。

ここだけは鐘をつくのは有料です。

根本中堂

⑦一つ目小僧

昔、一つ目、片足の僧が比叡山を見回り、修行をサボる僧を懲らしめていたという伝説。

厳しい戒律を守り生活していた元三大師の弟子の慈忍和尚が死後もなお、比叡山を守り続けているとのことです。

 

現在改修工事中の根本中堂です。完成予定は2027年度とのことです。

延暦寺会館

⑧船坂の靄(もや)船

昔、比叡山は女人禁制であったため、山に強い憧れを抱いたまま亡くなって、亡者になった女人達が船に乗って現れ、その様を見た僧侶はうなされ続けたという伝説です。

今回、スタンプは8個集めました。9個集めるとクリアファイルがもらえるので、年内に日吉大社へお参りしてゲットしたいと思います。

知らない伝説が沢山あって、楽しみながら集められました。

一隅を照らす

一隅を照らす「国宝」的人材を育てるという最澄の理念が今も受け継がれている、お寺でした。

現在も修行の場という空気が満ちていました。

坂本

16:55

再びケーブルに乗り下山しました。

帰りは下り坂なので、穴太積みの石垣を楽しめました。

帰りの京阪電車はトーマスでした。

夕食

17:35

わをん

大津市桜野町二丁目5-8ボナール由建

大津京駅から徒歩145m

定休日 火曜日

営業時間 11:030〜14:00 / 17:00~22:30

今回2回目になります。

お刺身も新鮮で、他の料理もハズレ無しでした。

店内はあまり広くないので、早めに訪れることにしています。

 

 

 

鮭茶漬けと雑炊で締めました。

比叡山にいる時は清らかな気持ちでいっぱいでしたが、下山すると食欲という煩悩にすぐに負けてしましました。

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