大津市歴史博物館 2021年

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西教寺 ー 大津の天台真盛宗の至宝 ー

聖徳太子1400年御遠忌

伝教大師1200年御遠忌記念企画展

令和3年10月9日(土)〜 11月23日(火•祝)

開館時間  午前9時〜午後5時(入場は午後4時30分まで)

休館日   月曜日、11月4日(木)

観覧料   一般 800円、高大生 400円、小中

生 200円

アクセス  京阪石山坂本線 大津市役所前駅より

徒歩約5分

JR湖西線 大津京駅より徒歩約15分

同時期開催  ミニ企画展    「真盛上人の六字名号と絵伝記」

令和3年10月12日(火)〜11月28日(日)

 

天台真盛宗について、全く知識が無かった為、解説を読みながらになり、企画展だけで、観覧に2時間ほどかかってしまいました。しかし、多くの仏像、仏画の微笑みに癒されました。

曼荼羅や肖像画など普段では見ることが出来ないものも拝見できました。

常設展は駆け足になってしまったので、次回じっくり見たいと思います。

西教寺

西教寺縁起

推古天皇26年(618年)、聖徳太子が師である高麗の僧慧慈、慧聡のために建立したとする説があるそうです。

真盛の弟子にあたる真生が明応4年(1495年)に著した『真盛上人往生伝記』によれば、西教寺は比叡山中興の祖である良源(慈恵大師、元三大師)が建てた草庵に始まり、その弟子で『往生要集』の著者として知られる源信(恵心僧都)が伽藍を整えたということです。

真盛上人(中興の祖)

嘉吉3年(1443年)、伊勢国一志郡に生まれ、地元の寺で出家した後、19歳で比叡山に入山。文明17年(1485年)まで20年以上山を下りることなく、修行と学問に専念しました。

山を下りた後は、宮中で源信の『往生要集』の講義もし、説法の名手としても知られていたそうです。晩年の10年は西教寺の復興と布教に努め、明応4年(1495年)旅先の伊賀国(三重県)で53歳で死去しました。

戒律と念仏の道場

天台系本山寺院のうち、延暦寺や園城寺(三井寺)が密教色が濃いのに対し、西教寺は阿弥陀如来を本尊とし、念仏、(阿弥陀如来の名を称えること)を重視するなど、浄土教的色彩が濃いが、これは中興の祖である真盛の思想によるところが大きいそうです。

信長の焼き討ち

元亀二年(1571年)、織田信長による比叡山焼き討ちの際に西教寺も焼失しました。本堂は焼失の3年後に復興しました。焼失した旧本尊の代わりに、甲賀郡(現•滋賀県甲賀市)の浄福寺という寺から阿弥陀如来像を迎えて本尊としました。(重要文化財)

比叡山焼き討ち後、近江国滋賀郡は明智光秀に与えられ、光秀はこの地に坂本城を築きました。

光秀が戦死した部下の供養のため、西教寺に供養米を寄進した際の寄進状が寺に現存しています。また、境内には光秀の供養塔光秀の一族の墓が立っています。

近世以降

天正18年(1590年)、後陽成天皇は綸旨を発し、応仁の乱後、荒廃して廃寺となっていた京都•岡崎の法勝寺をその末寺である西教寺に合併させることとしました。

西教寺は、天台宗の中にあって念仏と戒律を重視する独自の一派をなしていましたが、近世には他の天台系寺院同様、日光輪王寺の支配下にありました。近代に入って宗派独立の動きが強まり、1878年(明治11年)から天台宗真盛派を名乗るようになったそうです。

1941年(昭和16年)には国策によって天台宗、天台宗寺門派、天台宗真盛派は合同しましたが、太平洋戦争後の1946年(昭和21年)三派は再び分離し、天台宗真盛派として独立しました。

 

今回、西教寺について、少しわかったので、次は実際に西教寺を訪れたいと思います。

少しずつですが、仏教の知識が増えて来ているので、お寺めぐりも、美術館巡りもより楽しめるようになってきました。

グッズ

大津絵や近江八景の浮世絵がモチーフのグッズが中心でかわいいです。

以前から、ここに来たら100円の大津絵の缶バッジを買おうと思っていたのですが、今回は購入しませんでした。

可愛かったんですけど。

大津絵壁紙2021

昨日、大津歴史博物館のホームページを見たところ、トップページに大津絵の壁紙があり、収蔵品の大津絵の中から毎月1種類を選んで公開されていました。

どれも可愛くて悩んだんですが、早速、スマホ用に藤娘と為朝。PC用に長刀弁慶をダウンロードしました。

壁紙に大満足したので、缶バッジの購入は見送りに。

今後のスケジュール

第169回ミニ企画展   ゆかいな木版えはがき ー 寅年の年賀状 ー

11月30日(火)〜2022年1月16日(日)

山元春挙生誕150年記念企画展   蘆花浅水荘と山元春挙画塾

2022年3月12日(土)〜4月17日(日)

こちらも楽しみです。

カフェレストラン Inti   (インティ)

昼食は大津市歴史博物館の隣りにある、

カフェレストランIntiへ。

近江牛100%ハンバーグラチ  1,200円(税込)にしました。

1日5食限定だそうです。量もちょうど良いくらいの満腹具合でした。

他のランチメニューも美味しそうでした。

ランチタイムは11:00〜14:00

営業時間  9:00〜17:00

定休日  月曜日(祝日•振替休日の場合は営業、翌日の平日が休業)

祝日の翌日(土•日曜日の場合は営業)、お盆、年末年始

京阪石山坂本線の大津市役所前駅から大津歴史博物館に向かう道の間に陶板の大津絵が設置されています。

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