興福寺・ならまち・采女祭 1泊二日 <1日目>

奈良

地図

 

今回は昨年の9月に読んだ小説の舞台、興福寺の猿沢池で行われる「采女祭」を中心に、1泊二日の奈良旅です。

采女の怨霊 小余綾俊輔の不在講義   著者 高田崇史 新潮社

宿泊

11:00

チェックインは15:00〜23:00ですが、先に荷物を預かって頂けるので、先ずはホテルへ向かいました。

アクセス 近鉄奈良駅より徒歩2分

ベーカリーホテル シャトードール

名前のとおり、パン屋さんが経営しているホテルです。

住所 奈良市東向北町15

TEL 0742-22-0111

宿泊料金 ¥5,900(シングル)

2021年7月オープン

アメニティー  スリッパ、タオル、ナイトウエア、シャンプー、歯磨きetc

チェックイン 15:00

チェックアウト10:00

身軽になって、いざ観光へ!

法相宗 大本山 興福寺

11:16

興福寺は何度かサラッと訪れましたが、今回はじっくり拝観したいと思います。

創建

天智8年(669年)その前身である「山階寺(やましなでら)」は藤原鎌足の夫人の鏡王女(額田王の姉?)が鎌足の病気回復を祈願して造営しました。壬申の乱(672年)後、飛鳥に移り、さらに平城遷都によって移され、「興福寺」と名付けられ、藤原氏の氏寺として発展していきました。

神仏分離令

慶応4年(1868年)藤原氏の氏神の春日大社と離れ、広大な荘園からの経済的な支えもなくなりました。

中金堂

和銅3年(710)藤原不比等(鎌足の次男)が興福寺最初の堂宇として、創建しました。

現在の中金堂は6回の消失・再建を繰り返し、平成30年(2018年)に創建当時の様式で復元されたものです。

拝観料¥500

御本尊

釈迦如来

創建当初の本尊は藤原鎌足が蘇我入鹿の打倒を祈願して建立したものと伝えられています。

現在は五代目で江戸時代の作です。

御朱印

匂い袋¥200

国宝館

国宝館というネーミングが凄いです。

さすが藤原氏の氏寺です。

拝観料¥700

阿修羅像 [八部衆]

三面六臂の日本では釈迦を守護する神とされています。

興福寺のHPには阿修羅ファンクラブの案内もありました。

もちろん八部衆全てが国宝で、それぞれ素晴らしお姿でした。

東金堂  国宝

現在修復中で内部の拝観は出来ませんでした。

五重塔  国宝

光明皇后の発願で天平2年(730年)に建立されました。現在の塔は応永33年(1426年)頃に再建されたものです。

三重塔  国宝

康治2年(1143年)崇徳天皇の中宮・皇嘉門院の発願によって建立されました。

治承・寿永の乱(1180〜1185年)で焼失しますが、間も無く再建されています。

南円堂

西国三十三所 第9番札所です。

弘仁4年(813年)藤原冬嗣が父・内麻呂の追善の為に建立しました。現在の建物は寛保1年(1741年)の再建です。

北円堂 国宝

藤原不比等の追善の為にその1周忌の養老5年(721年)に元明太政天皇と元正天皇が長屋王に造営させました。現在の建物は承元4年(1210年)に再建されたものです。

興福寺を2時間ほどかけて、じっくり拝観しました。

猿沢池周辺には屋台も出て、夜の采女祭の準備も進んでいます。

鹿

奈良公園のシンボルの鹿達もとっても可愛いかったです。

特に子鹿が多い時期で写真を撮りまくってしまいました。

ランチ

ランチも兼ねて、午後からはならまちを散策するので、少し移動しました。

来る度に新しいお店が増えて充実していくように感じます。

カナカナ

住所   奈良市公納堂13番地

営業時間 11:00〜19:00

定休日  月曜日(月曜日が祝日の場合、翌火曜日が休み)

アクセス 近鉄奈良駅から徒歩15分

13:30

古民家を利用した、落ち着いたカフェです。

カナカナごはん ¥1,683(税込)

カツオのタタキ ネギ胡麻ソース

蒸し鶏と小松菜とだしゼリー

もずくと山芋の酢の物

胡麻だれ豆腐

こんにゃくの含め煮

高菜のせごはん

味噌汁

カツオのタタキがボリュームがあったので、満腹になりました。

寒天(グレープフルーツ)、アイスコーヒー

食後の飲み物はコーヒーを選びましたが、ハーブティーも8種類あり、どれも美味しそうでした。

可愛いコースターは使用せず、頂いて帰りました。

こちらはランチ限定ではなく一日中注文可能です。

元興寺

14:30

創建

558年、蘇我馬子が元興寺の前身である、法興寺(飛鳥寺)を武市郡の飛鳥で建立に着手しました。

その為、飛鳥寺は政治・外交・文化の中心となりました。

平城遷都

710年の平城遷都の8年後の718年に新京に移され、寺名も法興寺から元興寺に変わりました。

もともと蘇我氏の氏寺として建てられ、蘇我宗家が滅ぼされた為、そのまま飛鳥の地に残されてもおかしくないのですが、かなりの財政的負担を物ともせず移建され、東大寺に次ぐ格付けになっていたようです。

御朱印

御霊神社

15:20

桓武天皇(第50代)勅願所

平安京で疫病が流行し、その原因が怨霊であると考えた桓武天皇が旧都・平城京にも御霊社を造営しました。

御祭神

本殿

主祭神 井上皇后 第45代聖武天皇の第一皇女。母・犬養広刀自。伊勢斎王。第49代光仁天皇の皇后。他部親王の母。

772年光仁天皇を呪詛したとして、皇后を廃され、他部親王も皇太子を廃され、翌年には難波内親王(光仁天皇の同母姉)も呪詛し殺害したとされ、2年後幽閉先で他部親王と共に亡くなりました。

    他部親王(桓武天皇の異母弟) 他部親王が皇太子を廃された後、山部親王(後の桓武天皇)が立太子しました。

    事代主

西神殿

祭神  伊豫親王

    橘逸勢

    文室宮田麿

東神殿 

祭神  早良親王 桓武天皇の同母弟。藤原種継の暗殺に関与したとされ、絶食し、淡路国に配流される途中に亡くなりました。

    藤原広嗣

    藤原大夫人(吉子) 父・藤原南家・藤原是公、桓武天皇・夫人。伊豫親王の母。

藤原北家・藤原宗成に謀反の疑いをかけられ、伊豫親王と共に幽閉され、自害しました。

 

御朱印

夕方になって、少し涼しくなり、落ち着いた風情のある街並みの散策は楽しいです。

今西清兵衛商店

16:00

奈良市福智院町24-1

きき酒

5種類の利き酒ができます。

店員さんが丁寧に説明して下さいます。

海外の旅行者にも大人気です。

営業時間10:00〜17:00(受付10:00〜16:30)

¥500(税込)

①超辛口②甘い梨の香り③パイナップルの香り④純米吟醸⑤純米吟醸

4杯目の後に奈良漬を頂けました。

燻製の奈良漬は初めてで、お土産にも購入しました。

最後に発砲清酒を1杯おまけして頂き、計6杯美味しく頂きました。

辛口からフルーティなものまで、¥500で味わえるのはとってもお得です。

お土産

いかそうめん¥324

炙りあなご¥324

燻製 奈良漬 ¥864

お酒は重いので、翌日に。

采女祭

采女神社

春日大社 末社

17:00  JR奈良駅〜猿沢池 お渡り式

美しい天平の装束を間近で見ることができます。

 

18:00 采女神社例祭

 

19:00 管弦船が池をゆっくり巡りながら雅楽の演奏と猿沢池の采女伝説が語られます。

立ち見でしたが、なんとか人垣の隙間から、見る事ができました。

花扇を池に浮かべ、采女の霊を鎮め、同時に人々の幸せを祈り、お祭りは終わりました。

華やかさと哀しさと月の美しさが感じられるお祭りです。

中秋の名月

今年の中秋の名月は満月です。

次の満月は7年後の2030年だそうです。

猿沢池に満月が浮かんでいました。

夕食

20:15

ご夫婦で営業されていますが、豊富なメニューでもっと色々食べてみたくなります。

旬魚・串料理 ととまる

鹿児島県波見産の魚を毎日直送、鶏も鹿児島産。

住所 奈良市三条本町7-111-4第2共栄ビル1F南

TEL  0742-81-3925

営業時間 11:30〜14:00 18:00〜23:00[火〜金]

18:00~23:00[土日]

定休日 月曜日

アクセス 奈良駅から462m

先ずはビールで乾杯です。

鹿児島から直送されたお造りです。

お酒の種類も豊富です。

馬刺特上赤身¥1180と魚餃子¥580

鶏もも唐揚げ¥650

采女祭を見ている時、屋台の唐揚げの匂いの誘惑が凄かったので、やっと食べられて満足です。

野菜ステック¥680 肉味噌、おかわりしたい位です。

締めは麻婆かた焼きそば¥950

料金は一人¥4,300でした。

歩いても戻れる距離ですが、ホテルまではバスで戻りました。

1日目の総括

美味しい料理とお酒を楽しみながら、今日の感想や明日の予定など話はつきません。

そして今回も友人からお土産もいただいたり。

奈良と滋賀もお土産です。

チエックイン

22:10

最終のチエックインが23:00までだったので、結構ギリギリでした。

シングルルーム

コンパクトにまとまっていて、清潔感があり、気持ちよく眠れました。

クッキー

フロントでも販売されていた、クッキーでお出迎えしていただけました。

直径10cmくらいで、食べ応えがあります。

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