小説　『木曾義仲』著者　松本利昭　光文社

清和源氏家系図概略

源氏の血で血を洗う後継者争い

義家（八幡太郎）、義綱（賀茂次郎）、義光（新羅三郎）の3人の間からも骨肉の争いは起こります。

そして義仲の父•義賢も、兄•義朝の嫡男•義平に討たれることに。

しかし、この頃起こる、保元の乱、平治の乱では天皇家、藤原氏、平氏も親兄弟で争ったので、源氏だけに限ったことではないですが。

『木曾義仲』の復権！

本書のテーマです。熱いです。

しかし、感情にまかせて、想像たくましく、物語を書くのではなく、当時の公家の日記などの資料をさがし、「平家物語」や「源平盛衰記」などの物語に出てくる義仲像を覆していきます。

中原兼遠

もう一人の主人公？

義仲の育ての親。今井兼平と巴御前の父。

義仲達に高い志を教え込む。

多彩な登場人物

崇徳院、後白河法皇、平清盛。実は3人とも白河法皇のご落胤？

延暦寺の僧兵

奥州藤原氏

強く、美しい女性も多数登場。

多彩な登場人物、エピソード満載。

歴史的資料をもとに当時の政治情勢が記されています。

もっと詳しく、それぞれの登場人物に関する歴史小説が読みたくなります。